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リトリートとは?心身の疲れを癒す“特別な旅”の魅力をご紹介

リトリート

日々の生活で疲れやストレスを感じながらも、忙しさからうまく解消できずに溜め込んでしまっていませんか?心と身体のバランスが崩れてしまったとき、自分のために少しだけ時間を割き、日常から離れたところでリフレッシュするのがリトリートです。

今回はリトリートの種類や効果、そして瞑想やヨガを体験できるマインドフルネスリトリートの魅力についてご紹介します。

リトリートとは?心と身体を整える非日常体験

リトリート 女の人 画像

現代人は休むのが苦手です。せっかく休みを取っても、仕事を休んでいること自体に罪悪感を覚えてしまったり、旅行に行っても予定を詰めすぎてしまったりする人が多いかもしれません。

さらに、スマートフォンやパソコンといった電子機器に囲まれた生活を送っていると、脳には常に新しい情報が入ってきます。「何かに常に追われている感覚がある」「どこに行っても休まらない」という焦りを感じるのも無理はありません。

心も身体も休まらない現代人を癒すために注目されているのが、リトリートです。リトリートとは、日々生活している場所から離れ、静かで落ち着いた場所で心身をリフレッシュさせること。自分自身とゆっくり向き合う時間を取ることで、自分らしさを取り戻すことができます。

リトリートの語源・起源

リトリートの語源は、英語の「Retreat」です。この単語は、争いや危険から逃れるためにある場所や人から離れるという意味を持ち、日本語では待避所・避難所と訳されます。「心身をリフレッシュするための旅」という意味で使われ始めたのは近年になってからで、欧米を中心に広がりました

リトリートの概念自体は、キリスト教や仏教の中にも存在します。自分自身の内面により深く向き合うために、日常から離れた静かで落ち着いた場所で祈りや瞑想を行います。

参考:What Is a Christian Retreat?|The Hiding Place
参考:What is the role of retreat in Tibetan Buddhism?|TRICYCLE

リトリートと旅行の違い

リトリートも旅行も、ともに「日々生活している場所とは違う場所に行く」という点は共通しています。

しかし、リトリートは心身を癒すことを目的にする旅のことを指す一方で、旅行はグルメやレジャー、学びなどを目的とした旅を指すという違いがあります。

心のバランスを取り戻す旅。自分に合うリトリートのスタイルを見つけてみよう

リトリート みんなで 画像

リトリートにはさまざまな種類があり、興味関心や期間、費用の都合に合わせて選ぶことができます。企業や団体が企画したイベントに加え、個人的に日常から離れて心身を整えることもリトリートの一つです

ここではそれぞれの特徴をご紹介します。

種類期間・詳細費用
ヨガリトリート・半日〜7日ほど
・オンラインプログラムや都度通い形式もあり
国内:2万円〜15万円(資格取得の場合を除く)
海外:3万円〜30万円(航空券代金を除く)
マインドフルネス・瞑想リトリート・半日〜7日ほど
・オンラインプログラムや都度通い形式もあり
国内:1万円〜15万円
海外:2万円〜場所に応じて変動(航空券代金を除く)
フィットネス系リトリート1〜5日ほど国内:10万円〜15万円
食事系(断食を含む)リトリート1〜7日ほど国内:5万円〜10万円
サウナリトリート数時間〜1日サウナ施設の利用料
温泉リトリート数時間〜1日銭湯・温泉施設の利用料
自然リトリート数時間〜1日無料

ヨガリトリート

ヨガリトリートでは、自然豊かな場所にある施設やホテルに滞在し、10〜15人ほどでヨガを行います。

国内はもちろん、日本人のインストラクターが海外で開催するものも多数あり、自分の好みや都合に合ったものを選ぶことができますよ。少人数で指導を受けることができるため、ヨガを上達させたい人にもおすすめです。

レベルは初心者から上級者までさまざまあり、YRT200(Registered Yoga Teacher 200)といったヨガ資格取得のためのリトリートもあります。

マインドフルネス・瞑想リトリート

マインドフルネス・瞑想リトリートは、今この瞬間に意識を向ける「マインドフルネス」や仏教の中で行われる「瞑想」を中心としたプログラムです。

パワースポットやお寺、豊かな自然の中で行われることが多いため、静かな時の中で自分の気持ちに向き合いたい人におすすめです。またヨガと同じく、資格取得や講師養成のためのリトリートもあるため、新たなキャリアの一歩を踏み出してみたいという方にもぴったり。

マインドフルネス・瞑想リトリートの詳細や、リトリートを選ぶ際のポイントは、瞑想が体験できる「マインドフルネスリトリート」の魅力とは?で詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

フィットネス系リトリート

フィットネス系リトリートは、ウォーキング・サイクリング・ヨガなどを組み合わせたプログラムを自然豊かな場所で行うリトリートです。

トレーナーが一人ひとりに合ったプログラムを組み立ててくれるものもあるので、ストレス解消に運動が向いていると感じる方はもちろん、体力に自信がない方でも参加できます。

ただ運動するだけでなく、スパでマッサージを受けたり、温泉に入ったりすることにより、しっかり癒されるでしょう。

食事系(断食を含む)リトリート

食事系(断食を含む)リトリートでは、胃腸に優しい健康的な食事を食べたり、数日間断食を行ったりします。

健康的な食生活を送ることで胃腸を整えることができるため、日々の食事が乱れてしまっている方や、体重の増加が気になる方におすすめです。

食事系(断食を含む)リトリートは一日を通してアクティビティが設定されているものが多く、食事以外の楽しみを見つけやすいように工夫されています。

サウナリトリート

サウナリトリートでは、熱いサウナと水風呂に交互に入ることによって心と身体をリセットします。

実はサウナの熱は副交感神経を優位にするため、瞑想を行ったときと似たような状態になることがわかっています

ご自身のお気に入りのサウナや、ラグジュアリーなサウナを選んで、週末にプチ旅行気分で参加しても良いかもしれません。

参考:Ming Changら(2023). A study on neural changes induced by sauna bathing: Neural basis of the “totonou” state. PLoS ONE, 18, (11).


サウナと瞑想の関係性を詳しく知りたい方は、「サウナ瞑想で心身ともにリラックス!具体的なやり方や効果を解説」をチェックしてみてくださいね。

温泉リトリート

温泉リトリートでは、温泉や銭湯でお湯につかりながらリラックスし、心身のリセットやリラクゼーションを図ります。

温泉に入ったあとのスッキリ感や、心まで温まる感覚は、誰しも体験したことがあるでしょう。数あるリトリートの中でも手軽に実践できるものの一つですので、ぜひ近所の温泉施設や銭湯で試してみてくださいね。

自然リトリート

自然リトリートはその名の通り、自然豊かな場所で時間を過ごします。ベンチに座って風の音や鳥の声を聞いたり、ゆっくりお散歩して綺麗な空気を身体に取り入れるのも良いでしょう。

外に出て日光を浴びることにより、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されます。また、海や山などの自然音はストレスホルモンであるコルチゾールを減少させ、リラックス効果のあるオキシトシンの分泌が増加することもわかっています。

参考:森 英俊ら(2018). 自然音を聴くことによる自律神経機能に及ぼす効果に関する研究. 筑波技術大学テクノレポート Vol.26 (1)

リトリートで得られる心と身体のメリット

リトリート 女性 手をあげる

リトリートでは、忙しい日常ですり減った心が癒されるのはもちろん、身体の疲れが取れ、自分に向き合う余裕を得ることもできます。心身のバランスを整え、さらにはポジティブな変化を促すリトリートの代表的なメリットをご紹介します。

忙しい日常を忘れてリフレッシュ

日々仕事や家事に追われ、日常生活を送る環境がまるで戦場のようになっている方は多いはず。そんな場所から一旦離れて穏やかな時間を過ごすことで、悩みやストレスを忘れ、リフレッシュすることができます。

周囲に気を遣って休日もゆっくり身体を休められていないという場合には、リトリートで心ゆくまで休息を取るのも良いでしょう。

自分を再発見する時間が取れる

静かで落ち着いた環境に身を置くと、自然と自分自身に意識が向いてきます。普段は置き去りにしていた自分の思考にじっくりと向き合うことで、新しい自分に出会うことができるようになるでしょう。

また、リトリートに参加して意図的に日常から離れた時間を作ると、ふっと新しいアイディアが浮かんでくる場合があります。

瞑想やヨガを深めるきっかけにも

リトリートではインストラクターから少人数で指導を受けることができるため、瞑想やヨガを日常的に実践されている方にとっては、知識や経験をより深めることができるチャンスになります。いつもの瞑想やヨガに飽きてしまったという方も、環境を変えると新たな発見があるかもしれません。

もちろん初心者の方向けのリトリートもありますので、参加をきっかけに始めてみてはいかがでしょうか。

瞑想が体験できる「マインドフルネスリトリート」の魅力とは?

リトリート 朝日 画像

瞑想を試してみたい・深めたいという方に特におすすめなのがマインドフルネスリトリートです。近年のマインドフルネスへの注目の高まりと共に、瞑想を気軽に体験できる「マインドフルネスリトリート」が人気になっています。

マインドフルネスとは「今この瞬間」に意識を向け続けることを指し、不安感やストレスの軽減、睡眠の改善など、さまざまな効果が科学的に証明されています。

マインドフルネスリトリートは、ほかのリトリートよりも「自分と向き合うこと」を大切にするため、瞑想の時間が1日の中で複数回設けられるのが一般的です。瞑想を通じて自分を客観的に眺めることで、抱えていた悩みが軽くなったり、新しい選択肢が浮かんだりすることもあるでしょう。


マインドフルネスの詳しい情報はこちらの記事をご覧ください

マインドフルネスリトリートの特徴

マインドフルネスリトリートの特徴として挙げられるのは、サイレント(無言)の時間です。サイレントとは、ほかの参加者やインストラクターと一切会話をせず、文字通り無言で過ごすことを指します。会話をしないで過ごすことによって、自然と自分の内部に意識が向きやすくなるのです。

サイレントで自分と向き合ったあとには、ほかの参加者と自分の気持ちや体験を分かち合い、つながりを感じるための対話の時間が設けられることもあります。

マインドフルネスリトリートを選ぶ際のポイント

マインドフルネスリトリートには初心者向けから上級者向けまで多様な種類があります。どのリトリートを選べば良いのか迷ってしまう方に向けて、選び方のポイントをご紹介します。

初心者の方へ

・サイレントリトリート(リトリートの期間中、一切会話をしてはいけないもの)を選ぶと、心の状態が不安定になったときに対応が難しくなるため、会話ができるリトリートを選ぶのがおすすめです。
・期間は1〜3日くらいまでのものが良いでしょう。

参加に向けたアドバイス

・ほかの参加者との対話の時間も大切ですが、マインドフルネスリトリートでは基本的に自分と向き合うことが優先です。そのため、周りに気を遣うタイプの方は、宿泊の部屋を相部屋ではなく個室にすると良いでしょう。
・周りの視線や場の空気が気になってしまう方は、自宅から参加できるオンラインのマインドフルネスリトリートもおすすめです。
・過度な効果を期待しないことも大切です。「何かを得なければ!」という心持ちで参加すると、結局気持ちが休まりません。

まとめ|マインドフルネスリトリートで心と身体を整える

今回は、日常から離れ、静かで落ち着いた場所で過ごすことで心と身体のバランスを整えるリトリートの魅力を解説しました。

リトリートにはさまざまな種類がありますが、その中でも特におすすめなのがマインドフルネスリトリートです。自分とじっくり向き合い、気づき、分かち合うことで、心が満たされていく感覚を味わうことができるでしょう。

マインドフルネスは日常生活の中でコツコツ実践することにより、さらに効果を感じることができます。瞑想を習慣化したいけれどなかなか続かない方や、マインドフルネスに興味のある方は、MELONが提供するオンラインのマインドフルネスクラスも試してみてくださいね。

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