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【MELONで社員の課題解決】パラドックス社がマインドフルネスで得た価値とは?

企業でのマインドフルネス2019年に研修を実施したときの様子

MELONでは、マインドフルネスによる従業員のウェルビーイング向上のサポートのため、法人様向けにマインドフルネス・プログラムをご提供しています。

今回は、ブランディング・クリエイティブのコンサルティングファーム、株式会社パラドックス様の導入事例をご紹介します。

仕事に没頭するあまり溜め込んでしまうストレスに抱いた危機感

「志の実現に貢献する。」をミッションに、様々な企業や団体のブランディングパートナーとして伴走する株式会社パラドックス様。2019年、MELONの創業時からパートナーとして理念策定や価値創造の仕事をご一緒してきました。

今回、MELON法人プログラムの社内への導入を担当したチームリーダー&ディレクターの佐原藍様に、導入の経緯と効果について伺いました。


——まずはパラドックス様がどんなお仕事をされている会社なのか教えてください。

佐原様(以下佐原):パラドックスは、企業や団体のブランディングやクリエイティブを行っています。インタビューやセッションを通じて対話しながら、その会社の存在意義を理念として言語化したり、独自性を表現するクリエイティブを一緒につくっていきます。

熱い想いを持つ経営者のパートナーとなり、企業の転換期に立ち会うため、非常にやりがいのある仕事で使命感を持って働くメンバーも多いです。世界最大級の意識調査機関であるGreat Place to Work® Institute Japan(GPTWジャパン)による「働きがいのある会社」のベストカンパニーにも、2021年まで6年連続で選んでいただいています

一方で、とても難しい仕事でもあります。お客様の課題に対して、一つの正解はありません。毎日お客様と対話を続けながら、AなのかBなのか、それともまったく違うCなのかと探りながら、自分なりの正解が出るまで考え続けます。たとえ新卒の社員でもお客様に要求されるクオリティは同じ。「期待に応える」ということが求められますし、良いアウトプットを目指したいと思うほど時間をかけてしまう仕事です。

「働きがいのある会社」2020ベストカンパニー受賞
GPTWジャパンによる「働きがいのある会社」2020のベストカンパニーを受賞した時のひとコマ。

——佐原様はどのようなお立場でお仕事をされていますか。

佐原:ディレクターとして、ブランディングやクリエイティブのプロジェクトを率いながら、社員のメンタルヘルスやマインド育成に関する取り組みを推進する「心チーム」のリーダーを務めています。

——「心チーム」があるのは心強いですね。今回、社内にマインドフルネスを導入しようと思ったきっかけについて教えてください。

佐原:我が社では、社員の多くが仕事に没頭するあまり、プライベートとうまく分けられなくなって長時間にわたり働いてしまったり、ストレスを抱え込んでキャパシティをオーバーしてしまうことが時々起きており、危機感を抱いていました。

個人的にはもともと、マインドフルネスがビジネスシーンで少しずつ盛り上がってきていることに興味を抱いており、2019年の年初に「headspace※」というアプリをダウンロードして、マインドフルネス瞑想を試してみていましたが、なかなか習慣化できなかったという経験があります。※headspace=2010年英国発の瞑想アプリ(英語のみ)

そこで、何か習慣化できる良い方法はないだろうかと考えている時に、MELONさんのブランディングのお仕事が立ち上がり、ちょうど社内のメンバーもマインドフルネスに関心を持ち始めていたことから、社内への導入を検討することになりました。

——その時、マインドフルネスにどういう期待がありましたか。

佐原:社員が自分自身や状況を俯瞰して感情をコントロールしたり、限界値を知るというようなことができるのではないかと思いました。

代表取締役の鈴木猛之氏
代表取締役の鈴木猛之氏もマインドフルネスに関心が高かったそう。

社員の課題解決の手段としてマインドフルネスを導入

——社員のみなさまにマインドフルネスを導入することをどのように説明なさいましたか。

佐原:パラドックスの生業は企業の存在意義や独自性を見出していくことなので、仕事の性質上「Why(なぜ)」から考えることが習慣化されています。

マインドフルネスの導入を検討した時、まずはリーダー達を集めて説明をしたのですが、一流企業であるGoogleやApple等がマインドフルネスを導入しているという事実を示したうえで、私が感じているパラドックスのメンタルヘルスの課題を共有し、だからセルフケアやメンタルケアが必要なのではないか、そのスキルをみんなで身につけるべきなのではという順番で話しました。

課題から出発したことで、リーダー達には「なぜマインドフルネスをやるのか」ということへの納得感が得られたと思います。その後は、パラドックスの新しいことにオープンな社風も手伝って、初回のトライアルレッスンにスムーズにつながっていきました。

マインドフルネス導入時の社内資料
佐原さんが社内にマインドフルネスを導入する際に作成した資料より。

——初回のトライアルレッスンは2019年秋頃で、リアルに対面で行いました。どれくらいの人数が参加されましたか。

佐原:弊社は東京の他に大阪、名古屋、福岡、沖縄にもオフィスがあるのですが、東京オフィスで30名くらい、オンラインでつないだ他のオフィスも含めると40〜50名、つまりほぼ全員が参加しました。

——社員のみなさまの反応はいかがでしたか。

佐原:プログラムは60分で、前半はしっかりマインドフルネスについてMELONさんから説明していただき、その後に瞑想の実践の時間を設けていただきました。なぜ現代人にとってマインドフルネスが大切なのか、マインドフルネスがストレス軽減や自分を俯瞰する力にどう貢献するのかということを、しっかり研究結果などのエビデンス(根拠)をベースにお話しいただけたので、納得して実践を行うことができました

——その後、プログラムを継続導入されましたね。

佐原:はい。月に1回、オフィスに来ていただきました。毎回、ジャーナリングや食事の時に実践できるマインドフルネスなど、日常に取り入れるための様々な実践法を教えていただき、社員も皆、「今回は何をやるんだろう」と楽しみに参加していました。また、社員からは、普段の思考のクセの直し方やマインドフルネスを日常に取り入れる方法など、質問も多く出ていましたね。

マインドフルネスの学びや経験で社内にいい影響が出ている実感

株式会社パラドックス様の社員の皆さま

——佐原さんからご覧になって、マインドフルネスの学びや経験が社内で活きていると思われますか。

佐原:とても活きていると感じています。マネジメントを行う中で、マネージャーもメンバーも、以前より俯瞰して物事を見ることができるようになった、感情と反応の間に時間を空けることができるようになったという話を聞いています。確実にいい影響が出ているという印象です。

プログラムの中で学んだ教訓やライフスキルを普段の生活にも活かしている社員が増えました。電車に乗っている5分間だけでも瞑想しているや、マインドフルネスに興味が湧いて関連の書籍を何冊も読んでみたという者もいるようです。

——実際に社員の方からの直接的な反応はありましたか。

佐原:パラドックスでは、ひとりの社員が複数の案件を担当しますし、社内を改善するプロジェクトもあるので、常に10くらいのことを頭の中に走らせている状況です。そんな状況下でも、マルチタスクで仕事をするよりは、時間を区切ってひとつのことにフォーカスするのが大事なのだという気づきを得たという話が出ていました。

具体的には、「今はこのミーティングに集中する時間だ」「お客様と向き合う時、『今』にしっかり自分の身を置いて全力で傾聴しよう」とはっきりと意識できるようになったという声を聞いています。

社員の様々な課題を解決するマインドフルネスの導入価値

——マインドフルネスを企業に導入することの価値はどういうところにあると思われますか。

佐原:とても印象に残っているのが、一番最初にマインドフルネスの意義をご説明いただく中で聞いた、日本の幸福度が先進国の中ではとても低く、さらに下がり続けているという事実です。ビジネス環境や社会情勢が激変していく中、人間や社会人一人ひとりがどういう役割を担うべきかということに対して一つの「正解」がなくなり、存在意義がどんどん危うくなっている気がします。

企業で働く人間として長期的にゴールを設定し、大きなことを成し遂げるということももちろん大事なのですが、同時に「今の自分はそのままでいいんだ」ということだったり、「未来にばかり目を向けるのではなく今、この瞬間が大切だよね」と感じることが、今後、特に大切になってくるのではないかと思っていいます。マインドフルネスを導入することは、そのような考え方を社内で育て、一人ひとりの健全な自己肯定感を養うことに大きく寄与すると思います。

——このたびはどうもありがとうございました。

社員様の声・感想

執行役員/クリエイエティブ・ブランディングディレクター
「企画を考える前や集中したい時に瞑想をすると、心が静かになり、深く物事を考えられるようになります。また、マインドフルネスを日々に取り入れることで、感情のコントロールをしやすくなり、それによってセルフマネジメントが上手になっていく。そんな効果を実感しているので、メンバーにも率先して勧めていきたいです」

コーポレート・ディレクター
「『マインドフルな状態とはどんな状態なのか』を、身体が知っているということにとても価値があると感じています。仕事や暮らしの中で『マインドレスだな』と自覚できるようになったので、そんな時には立ち止まり、手や頭を止めて深い呼吸をするだけで、少し落ち着きを取り戻せます。また、研修でメンバーの皆がマインドフルネスを体験したことは、組織にとって意味があると感じています」


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