MELONが全国の医療機関との連携を本格的にスタート。
MELONは2022年4月8日より、全国の医療機関との連携を本格的にスタート。「医療機関でのマインドフルネスプログラムの提供」や「医療従事者へのマインドフルネスプログラムの無償提供」を開始します。
マインドフルネスをたくさんの方に実践してもらうのが目的で、日本での心のセルフケアの普及を加速させます。
取り組みの背景
当社MELONは、「MELON ONLINE」というマインドフルネスのオンラインサービスを通じて、手軽にマインドフルネスを実践できる仕組みを提供しています。また、新型コロナが拡大した2020年4月〜2021年11月まで、全国の医療従事者のメンタルケアを目的として「MELON ONLINE」の無償提供を行いました。
そんな中、お客様や医療従事者から「マインドフルネスを医療機関で知るきっかけが欲しかった」という声を多くいただきました。そこで、今回の取り組みに賛同する医療機関と連携し、医療機関を通じてマインドフルネスを広げる「パイロットプログラム」を開始します。
提携の概要
マインドフルネスを継続して行うことで「ストレスや不安を低減し、生活の質(QOL)を高める」などの効果があることが数多くの研究により実証されています。医療機関に通院されている方の中には、疾患や怪我による一次的な苦痛のほか、そこから引き起こる心の不調などの二次的な問題を抱えている方もいます。
例えば、身体疾患患者は健康な人と比べて、大うつ病にかかる確率が2〜3倍高いと言われているのです。(※1)今回の提携により、そのような方に医療機関でマインドフルネスに触れていただくことで、心のセルフケアを行うための選択肢を知っていただく枠組みを作ります。
また、心のセルフケアを必要としているのは、患者の方だけではありません。医療の現場は精神的に大きな負担がかかりやすいです。
特に新型コロナの拡大期には、燃え尽き症候群の状態に陥る医療従事者が多くいました。新型コロナの患者の対応をしていた医療従事者のメンタルの影響について、日本赤十字社医療センターが調べたところ、約3割の方ががうつ状態になっていたことがわかっています。(※2)
世界各国でも同様の調査が行われており、調査会社モーニング・コンサルトの調査によると、コロナ禍で米国の約半数の医療従事者が「自身の精神状態が悪化した」と回答しているのです。今回の提携により、そのような医療従事者に「心のセルフケアができるツール」を提供できるようになります。
※1 岸 泰宏 (2008) 精神疾患と身体疾患の合併―臨床的・医療経済的インパクトならびにその治療システム 日医大医会誌 2008; 4(4), 175-180
※2 Awano N, et al. (2020) Anxiety, Depression, and Resilience of Healthcare Workers in Japan During the Coronavirus Disease 2019 Outbreak. Intern Med. 59:2693-2699.
提携の内容
1. 提携医療機関でのマインドフルネスプログラムの提供
2. 提携医療機関に勤めている医療従事者への「MELON ONLINE」の無償提供
3. 「MELON ONLINE」のユーザーで、提携医療機関での受診を希望するお客様の紹介
4. マインドフルネスに興味があるお客様への「MELON ONLINE」の紹介
提携医療機関・医師・団体
提携医療機関・医師・団体一覧(順不同)
医療法人 八女発心会 姫野病院(福岡・八女)https://www.himeno-hp.jp
よしおかクリニック(京都・京丹後)https://yoshiokaclinic.jp
クリニックTEN 渋谷(東京・渋谷)https://clinicten.jp
デンタルクリニックTEN 渋谷(東京・渋谷)https://dental.clinicten.jp
PHARMACY KOU (薬局コウ)(東京・渋谷)http://pharmacykou.jp/
ベスリクリニック(東京・神田)https://besli.jp
東京TMSクリニック(東京・渋谷)https://tms-clinic.jp
ベスリTMS横浜醫院(神奈川・横浜)https://yokohama-tms-clinic.jp
現代マインドフルネスセンター https://mbsr.science
精神・神経科医師、精神科専門医、博士(医学) 秋根 良英
提携医療機関・医師・団体のコメント
◇ 姫野病院 姫野 亜紀裕 理事長 兼 院長
本連携に参加できることを嬉しく感じております。医療費が増大する一方で、患者様が適切なセルフケアにアクセスできていない現状があります。マインドフルネスは、セルフケアの土台として、私自身も日々実践しているところです。これを患者様と少しでも分かち合うことができたらと感じております。
◇ よしおかクリニック 吉岡 直樹 院長
当クリニックではお子様からアスリート、またご高齢の方まで幅広い年齢層の方へ質の高い運動器リハビリテーションを提供させて頂いております。ご利用頂くほとんどの方は改善されていくのですが、なかなか改善が得られない方の特徴として、自律神経系の不調を訴えられる方が多いことがわかりました。近年、自律神経系障害の治療やサポートにマインドフルネスが有効であることが医学的にも証明されてきております。マインドフルネスを利用することで、ご来院頂く方々の早期復帰をサポートさせて頂ければと考えております。
◇ クリニックTEN 渋谷 塩谷 隆太 院長
WHOによると健康とは、「肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」と定義され、医療の提供を主とするクリニック単独ではカバーしきれない領域が含まれています。今回の取り組みにより、マインドフルネスという素晴らしいメソッドを通じてより広い範囲において、皆さまの健康およびwell-beingに寄与出来ることを大いに期待しております。
◇ ベスリクリニック 医師 産業医 吉田 英司
21世紀になって、戦争、地震、津波、離別などのトラウマの時代を迎えています。トラウマに悩む数多くの患者様がメンタルクリニックで治療を受けられています。しかしトラウマは、パニック症状と同じく薬物療法だけでは極めて難しい病態です。そこで米国を中心にマインドフルネスを応用した治療法、例えばマインドフルネスストレス逓減法、ACT、弁証法的行動療法が治療に導入されています。この日本で患者様がマインドフルネスに参加できる仕組みに感謝します。
◇ 現代マインドフルネスセンター マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師 医師 植田 真史
現代マインドフルネスセンターは、世界で700以上の医療機関で導入されてきた「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)」のプログラムを国内で提供しています。私は精神科医としてマインドフルネスの効果的な活用を模索してきました。今回の提携により、幅広い方々に、MELONオンラインを含めた信頼性の高いマインドフルネスプログラムをご利用いただけるようになることを嬉しく思います。
MELONについて
今後の展望
MELONでは、2022年度中に提携医療機関を300拠点まで拡大することを目的としています。
この取り組みを通じて、たくさんの患者の方や医療従事者がマインドフルネスを実践できる仕組みを作ることで、マインドフルネスという心のセルフケアツールを日本で広げていきます。
マインドフルネスについて
マインドフルネスは、科学的効果のある「脳と心のセルフケアツール」です。近年、欧米を中心に脳科学や心理学の分野でさまざまな研究が進んでいます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
MELON ONLINEついて
MELON ONLINEは、手軽にマインドフルネスを実践するためのオンラインサービスです。
マインドフルネスは約2ヶ月継続することで、効果を感じられる場合が多いです。しかし、多くの方が継続することに課題を感じてきました。
MELON ONLINEは、プロのインストラクターによるリアルタイムのオンラインレッスンで、マインドフルネスを楽しく続けられる仕組みを提供しています。
サービス名:MELONオンライン
料金体系:月額3,850円(消費税込)
クラス数:月300クラス以上
MELONについて
MELONは、米国の大学や研究機関で効果が実証されたエビデンスを元に、初心者でも実践しやすく、続けやすい、科学的なアプローチに基づいたマインドフルネス・プログラムを開発し、個人・法人のお客様に提供しています。
MELONのプログラムは、IT・通信業、製造業、コンサルティング、サービス業、スポーツチームなどさまざまな業界で導入されており、従業員のメンタルケアや能力開発において効果を感じていただいています。
所在地:東京都港区南青山6-2-2 南青山ホームズ301
代表者:代表取締役 CEO 橋本 大佑
URL:https://www.the-melon.com