法人

【MELONでメンタルセルフケア】札幌・大谷地病院のリワークプログラムへの導入の実例

病院でマインドフルネスの様子

MELONでは、法人様向けのマインドフルネスプログラムの提供も行っております。近年リモートワーク増加などの影響もあり、「従業員のストレス解消やレジリエンス、メンタルヘルスのケア」への関心が高まっています。

今回は、北海道・札幌市で精神科・心療内科を開設する大谷地病院にて、休職中の方が職場に復帰するためのリハビリテーションである「リワークプログラム」の一環としてMELONのプログラムが取り入れられている事例についてご紹介します。

「リワークプログラム」は仕事に復帰するためのリハビリ

リアワークプログラムでのマインドフルネス

主に精神科の患者さんに向けての外来診療や入院に加え、訪問看護、デイケアを行う大谷地病院は、1971年に開設された歴史ある病院です。今回、リワークプログラムにMELONのマインドフルネスプログラムを導入した公認心理師の佐野聖子様に経緯や思いについて伺いました。


——「リワークプログラム」とは何なのか教えてください。

佐野聖子さん(以下佐野):うつ病などで休職している患者様を対象とした、仕事への復帰を目的としたリハビリテーションプログラムのことを言います。当院では2010年に開始し、復職への不安を抱える方への支援を行ってきました。休職中の方が職場に復帰するためには、病状の改善はもちろん、体力・気力・集中力の回復は欠かせません。そして、再発・再休職予防が重要と考えています。

——具体的にはどのようなプログラムが行われているのでしょうか。

佐野:同じ経験をした仲間とともに生活リズムを整えて活動できる体力をつけ、心身のつながりを感じるボディワークを行ったり、心理療法等を活用し、自己への理解・洞察を深めていきます。疾病についての知識を得ること、調子を崩してしまった要因と向き合うことも大切です。また、再発予防のため、対人スキルや問題解決力など、体調に合わせて徐々に復職に向けて力をつけていっていただきます。

マインドフルネスは復職してからも使えるセルフケアの方法

マインドフルネスでセルフケア

——今回、リワークプログラムにMELONのマインドフルネスを導入したきっかけについて教えてください。

佐野:私自身がもともとマインドフルネスに興味があり、関連の本を読んだりマインドフルネス瞑想のCDを聞いたりしていたのですが、自分ひとりで瞑想をおこなっても深く理解したり毎日続けていくことはなかなか難しいと感じていました。

そんな時にMELON ONLINEに出会い、早朝から夜遅くまで様々なプログラムがいろんな先生方によりおこなわれているので、いつでも都合のいい時に参加できることで続けられるようになりました。

そこで、当院のリワークプログラムでも患者さん達にぜひMELONのマインドフルネス・プログラムを提供していただきたいと考えるようになり、ご相談したのがきっかけです。

——なぜリワークプログラムにマインドフルネスを取り入れたいと思われたのでしょうか。

佐野:自分がマインドフルネス瞑想を続けて心が整うのを実感したことと、専門家としては心理療法の中にマインドフルネスが取り入れられていることを知っていたからです。

復職を目指してリワークプログラムを受けに来ている方々は、自分の状態に気付きにくい方が多いのでぎりぎりまでがんばってしまい体調を崩したり、自分にとって何が負担になっているのかがわからない方が多いように感じています。そんな方々に、セルフケアの方法としてマインドフルネスは良いだろうなと考えました。

また、病院でリハビリしている時は私達もお手伝いできることがいろいろあるのですが、復職した後は自分自身で心をコントロールしながら生活を続けていくことが一番大切。リワークプログラムを卒業してからも使えるメソッドとして、マインドフルネスを学んでいただきたいと思ったのです。自分の状態に気付くことと、ぐるぐる考える反芻思考に気付いて止めることが上手になっていただけたらと願っています。

「気付く」ことがマインドフルネスだという驚き

マインドフルネスで気付くこと

——どんな方がリワークプログラムを受けていらっしゃいますか。

佐野:時期によって男女比は変わりますが、年代は20〜50代と様々です。人数は平均して8〜10名くらいです。

——MELONから提供しているマインドフルネス・プログラムはどんな内容でしょうか。

佐野:当院の場合、月に2回、各90分ずつインストラクターの方にオンラインで行っていただいています。毎回新しい参加者がいるので、マインドフルネスとはこういうものですよと丁寧に教えていただきながら、その回によって呼吸瞑想をしたり音に集中する瞑想をしたり、ジャーナリング(書く瞑想)を行ったりします。先日は慈悲の瞑想を行っていただきました。

——参加者のみなさまの反応はいかがですか。

佐野:雑念が湧くことは当然で、それに「気付く」時点でマインドフルネスなんだということを説明していただき、難しさを感じ過ぎずにマインドフルネスに取り組めたようです。以前、お坊さんに来ていただいて座禅を組んでみたり、スタッフ主導で歩行瞑想をしてみたこともありますが、どうしても苦手意識を持つ方がでてしまっていました。MELONのプログラムでは、目的や効果を明確に説明していただけるので、体験しながら理解を深めていくことができるように思います。

——マインドフルネスを取り入れたことで、リワークプログラムの参加者のみなさまに何か変化を感じますか。

佐野:例えば「身体に意識を向けてみたら痛みがあることに気付き、実際には普段から力が入っていたり、緊張していたり、痛みがあることに気付けていなかったことがわかった」とおっしゃる方もいらっしゃいました。また、自分で自分を責めてしまいやすい方が多いので、自分を大切に思う「セルフ・コンパッション」もとても響くキーワードのようです。

「リワークプログラムを卒業して復職しますが、ここでマインドフルネスを知り元気になったので、これからはMELON ONLINEでお世話になります」という方もいらっしゃいました。

心の専門家から見るマインドフルネスの可能性とは

自分を知るためのマインドフルネス

——公認心理師という専門家のお立場から、マインドフルネスにどのような可能性を感じていらっしゃいますか。

佐野:特に米国では学術や診療の場でも注目されている概念ですが、日本ではまだまだメジャーな考え方ではないと感じていました。ところが今、日本の心理学の研究の世界でもマインドフルネスが少しずつ取り上げられるようになってきています。マインドフルネスの考え方を使ったカウンセリングの研修なども出てきました。

心の調子を崩した方だけでなくとも、「自分を知る」というのはとても大事なことです。マインドフルネスの意識を日常的に取り入れて、今の自分を受け入れることにつながっていってほしいと思います。

——このたびはどうもありがとうございました。


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