【オンラインイベント】“Mindfulness 2020” レポート
2020年10月3日、「Mindfulness 2020〜激動する2020年、マインドフルネスは人類と地球を救うのか?」と題するイベントをオンラインで開催いたしました。
これは、2019年9月に東京・永田町で開催した「Mindfulness Now」に続く第2弾イベント。
新型コロナウイルスが猛威を振るうなど、世界が様々な問題に直面している今、マインドフルネスが果たし得る役割に関して、豪華登壇者の方々とのディスカッションが実現しました。
当日は日本のみならず海外からも含め約90名に参加していただきました。
マインドフルネス瞑想の実践からスタート
今回は、MELONでシニア・アドバイザーを務めてくださっている医学博士の久賀谷亮先生を始め、以下の4名の方々とMELON代表取締役の橋本大佑が登壇しました。
- 久賀谷 亮先生 医師(日・米医師免許)/医学博士
- 本田 直之さん レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役
- 柏倉 美保子さん ビル&メリンダ・ゲイツ財団 日本常駐代表
- 吉田 昌生先生 一般社団法人マインドフルネス瞑想協会代表理事
まずは石垣島から参加してくださった吉田昌生先生の「実践マインドフルネス」から開始です。
吉田先生から、マインドフルネスで大切なことは「Beingモード」だというお話しがありました。
「Beingモード」とはただ在ること、今、この瞬間にやっていることに心を込めるということで、マインドフルネスはその実践です。
逆に、どこかへ向かう、何かを手に入れるという行動は「Doingモード」と言います。
吉田先生の誘導により、参加者全員で20分のマインドフルネス瞑想を行いました。
世界中で広がるマインドフルなライフスタイルとは?
次はロサンゼルスから参加してくださった久賀谷亮先生と、東京とハワイの2拠点生活を軸に、世界中を旅しながら仕事をしている本田直之さんによる「世界中で広がるマインドフルなライフスタイルとは?」という対談です。
ともにグローバルに活躍するおふたりの肌感覚で、現在の状況に対する考察をしていただきました。
サウナで「整う」感覚やサーフィンで「今、この瞬間しか感じない」こと、また、じっくりと食事を味わうこともマインドフルネスだという話題も挙がりました。
コロナ禍は「利他」の流れができるきっかけとなり得る
後半はビル&メリンダ・ゲイツ財団日本常駐代表であり、20代から瞑想を実践しているという柏倉美保子さんとMELON代表橋本の「瞑想・マインドフルネスが世界を変える」という対談からです。
2人は新卒で入った会社の同期という間柄でもあります。
最初に橋本から、私たちが直面している地球規模の問題にマインドフルネスが果たし得る役割について考察するプレゼンテーションを行いました。
柏倉さんからは「表面化している地球の危機や人間関係といったことのすべては人間それぞれのマインドから作られており、それを整理することで現実が変わってくる」という話がありました。
また、コロナ禍においては、自分の幸せが周りの幸せという意識が広がり「利他」の流れができるきっかけになるのではないか、マインドフルネスはそのために使えるツールなのではないかということで2人の意見が一致しました。
最後は登壇者全員によるパネルディスカッション。
「マインドフルネスで何かを得ようとするのは始めるきっかけにはなるのだけれど、実践する時はそれを手放して結果に執着しないことが大事」という意見が、マインドフルネスの本質を表しているようでした。
MELON代表 橋本よりご挨拶
イベントにご参加いただいた皆さま、お忙しい中お時間を作って頂きありがとうございました。
昨年の「Mindfulness Now」の終了後、多くのお客様から「来年も開催してほしい!」というリクエストを頂きました。
残念ながらコロナでリアルな場での開催は叶いませんでしたが、オンライン開催という新しい取り組みにより、東京にいらっしゃらないお客様も参加することができて良かったのではないかと思います。
混沌とした世界の中で、マインドフルネスは厚い雲から差し込む希望の光ではないでしょうか。BlackLivesMatter、SDGs、ESG投資、ウェルビーイングへの関心の高まりの根源にあるものは「利他」と「共生」であり、マインドフルネスはそれらの運動を前進させる人間の「心」を育むものだと感じています。
お客様には今回のイベントの内容を、我々が抱える大きな問題に対する一つのヒントとして受け止めて頂けたら嬉しく思います。
1年後の2021年の秋、私たちの世界はどうなっているでしょうか?
未来を作るのは私たち一人一人のアクションです。マインドフルネスを通じて少しでも良い世界を作るために、我々MELONも前進し続けていきます。
また来年もイベントでお会いできたら嬉しいです。改めてご参加ありがとうございました。